糖尿病になると肉料理は食べてはいけないのか?!肉を控える理由から考えてみる

糖尿病になると肉料理は食べてはいけないのか?!肉を控える理由から考えてみる

糖尿病になると肉料理は食べてはいけないのか?!肉を控える理由から考えてみる

 

 

糖尿病の診断を受けると、これまでの糖尿病における食事療法では「牛や豚のお肉はあまり食べないほうが良い」と指導されてきたと思います。

 

そして、これらの指導によって糖尿病になってしまうと「おいしいお肉は食べられなくなる」というイメージを持っていたという方も多いのではないでしょうか。

 

現在でも、糖尿病患者のための栄養指導教室では“肉類のうち、飽和脂肪酸を多く含む牛肉・豚肉の肩ロース・ハムやソーセージなどは控えるように”と指導されています。

 

そして、もし肉類を食べるのであれば、“豚ヒレ肉や豚モモ肉、鶏のささ身や胸肉などの白身肉を”と言われることがあり、実際にこのような指導を受けた経験があるという糖尿病患者さんもいらっしゃることと思います。

 

 

 

 

○従来の食事療法“肉はダメ”は糖尿病の治療のためではない?!
しかし、これらの指導の意図を紐解いてみると、『飽和脂肪酸』が多い食材を食べることで血液中のLDL(悪玉)コレステロールが増加し、動脈硬化などの原因となることを防ぐということが挙げられます。

 

そうすると、これまでの“牛豚のお肉は食べちゃだめ”という食事指導が、「糖尿病そのものに対する対症療法ではない」ということがお分かり頂けるのではないかと思います。

 

糖質制限食の研究、推進も進む中で多くの専門家が様々な意見を発表していて、「むしろ晩年にはお肉を避けるのではなく積極的に食べるべき」といった内容を提言している方もいます。

 

肉はダメだと言ってみたり、むしろ積極的に食べろと言ってみたりと、本当に健康に気を使って正しい生活に改善していきたいと考えている方にとっては、なんとも紛らわしく迷いを生じさせる情報であることには間違いないかと思います。

 

そこで、糖尿病の食事指導で謳われている「飽和脂肪酸」が与える影響から、肉料理との適切な付き合い方について考えてみたいと思います。

 

 

糖尿病になると肉料理は食べてはいけないのか?!肉を控える理由から考えてみる

 

 

 

○コレステロールについてしっかり理解すれば肉料理もOKになる!

 

これまで、糖尿病患者さんに対して“肉料理はあまり食べないように”と言われてきた理由について、『飽和脂肪酸』が多い食材を食べることで血液中のLDL(悪玉)コレステロールが増加し、動脈硬化などを起こしてしまうことを予防するためと説明しました。

 

ここで新たなキーワードとなるのが「LDL(悪玉)コレステロール」です。

 

皆さんも、善玉コレステロールや悪玉コレステロールという名前は耳にしたことがあるかと思います。

 

これらの「コレステロール」は人間の体内に常にあるものなのですが、それらの働きや糖尿病との関わりという視点から、少し考えてみたいと思います。

 

まず、コレステロールを語る上で重要となるポイントとして“コレステロールは糖質や脂質、たんぱく質などを原料として約70%が体内で作られている”という事実があります。

 

そして残りの約30%が、食材に含まれるコレステロールを利用している割合です。

 

一般的に“善玉”といわれるHDLコレステロールは、血管内にへばりついたコレステロールを引き剥がして肝臓まで運んでくれる、元々“コレステロールの割合が少ない”たんぱく質のことをいいます。

 

そして一般的に“悪玉”といわれるLDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを各臓器に運ぶという重要な働きがあります。

 

しかしその際に、細胞内に取り込み切れない余分なコレステロールがあった場合には「血管内に放置してしまう」という特徴を持っている、元々“コレステロールの割合が多い”たんぱく質をこう呼びます。

 

このため、掃除をしてくれる善玉は多い方が健康のためには良く、血管にコレステロールを蓄積させる可能性のある悪玉は少ないほうが良いとされています。

 

ちなみに善玉コレステロールは、この悪玉コレステロールが細胞などにコレステロールを届け終わった後のもののことを指しています。

 

 

糖尿病になると肉料理は食べてはいけないのか?!肉を控える理由から考えてみる

 

 

 

○悪玉コレステロールが増加する原因はとても多い!

 

このサイクルを考えると、善玉も悪玉も元々は同じ物体で、細胞にコレステロールを運ぶ前か後かによって呼び名が変わるということになります。

 

では、なぜ悪玉コレステロールの数は増えてしまうのでしょうか。

 

悪玉コレステロールの数が増加してしまう原因は、おもに加齢による性ホルモンをはじめとしたホルモン産生量の減少や代謝の低下、日頃の運動不足、ストレスの蓄積などが関係していると言われています。

 

そして、これらに加えてコレステロールの取り過ぎも大きな影響を及ぼします。

 

なんと言っても、食事からのコレステロールの必要量は全体の30%で十分なため、この30%分以上のコレステロールを摂取してしまうと、それはすべて“動脈硬化促進のため”となってしまうのです。

 

また、特に女性においては体内のコレステロールのバランスが悪くなると女性ホルモンが正常に作られなくなり、生理不順や肌荒れといったトラブルを招くといわれています。

 

しかも、加齢によって閉経を迎えてしまうとエストロゲンの分泌量が必然的に減少することで悪玉コレステロールがさらに増加し、高コレステロール血症につながるとされています。

 

これはエストロゲンに、善玉コレステロールを増やしたり血の巡りを良くする働きがあるためです。

 

このように、高コレステロール血症や動脈硬化を招く要因にはどうしても避けきれないものなども含めて実にたくさんの理由があります。

 

では、それを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。

 

次の記事の中で、その方法やおすすめの肉料理の調理方法などをご紹介したいと思います。

 

 

 

肉料理との上手な付き合い方を理解して糖尿病や生活習慣病を予防しよう